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成仏させたいっ~4~

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オカマ幽霊がユノさんに一目ぼれしてしまった。
そりゃあユノさんは評判のイケメンで学生時代もそりゃあモテモテだった。
バレンタインには近所の女子高生の行列は出来るし、男子校だというのに机の中はチョコで埋まっているという伝説の持ち主だ。
きっと今の大学でもモテているに違いない。

「いや、ユノさんは無理だよ、きっと彼女もいると思うし諦めた方が」
「そんなの聞いてみなきゃ判らないでしょ」
「でもさ~・・」
「いいから、聞くだけでもっ!」
「わ、わかったよ」

押しの強い幽霊にあっさりと負けてしまう僕、一応聞くだけは聞いてみよう。

「はい、どうぞ」

冷たい麦茶を用意してくれたユノさんに
「あのですね~ユノさん、彼女というか付き合ってる人います?」
「へ・・?」

ちょっといきなり過ぎたかな、ユノさんがきょとんとした表情で僕を見つめている。

「あ、いますよね、ユノさん昔からモテてたし」

軽く流すつもりでもう一度そう続けると

「別にいないけど」

という返事に

「え、いないんですか?なんでっ!」

と僕の方が驚いて聞き返してしまったのだった。

「何でって、別にそうなんだけど」

ユノさんは少し照れたみたいにそう云うので、どうやら本当らしく。
今のところフリーというわけだ。

そうなると実にまずい事になってしまう、ユノさんには見えてないだろうけれど
先程からその返事を聞いたオカマの幽霊が狂喜乱舞して部屋の中を舞い踊っているのだ。

しかも、やつはこの勢いでユノさんに成仏の手伝いをお願いしろとまで僕をせっついている。

幾ら何でもそんな話信じてくれるわけないと思うのに。

でもま・・一応話を聞いて貰うだけでもいいか。

僕は覚悟を決めてユノさんに話を聞いて貰うことにしたのだった。

「ユノさん、実は僕霊感があるんです」
「そうなんだ、なんかいきなり話が飛ぶんだね、チャンミン」
「そんなに飛んでるわけじゃないんですが
 今朝から僕はずっと幽霊に付きまとわれているんです、ふわふわのスカートを履いているオカマの幽霊です」
「オカマの幽霊なの・・?」
「はい、そのオカマの幽霊が云うんです、成仏するには心残りがあって 
 一度でいいから好きな人とエッチしたいって
 そうすれば成仏するって云うんです、でなきゃ一生僕に付きまとうって」

ここで僕はため息をついて俯いた。
ユノさんは、同情したような表情を浮かべ

「それは大変だな、チャンミン」

僕の話を真剣に聞いてくれているようだ。

「その幽霊がさっき云うんです、ユノさんに一目惚れしたって」
「えっ、一目惚れ?」
「そうです、だからユノさんが相手をしてくれれば成仏するそうです」
「そっかぁ~なんだそういうコトかぁ」

ユノさんは、ふむふむと頷いて

「えええ!相手ってぇ!?」

と改めて驚愕して叫んだのだった。








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